当社の従業員はカールスルーエ近郊のシュトゥーテンゼーにある1階建ての建物の中で、健康と研究の発展に欠かせない中心的な課題の解決という非常に大きなテーマに取り組んでいます。TRUMPF Hüttingerはここで、トランジスターベースのソリッドステート電力増幅器と呼ばれる装置を製造しています。これは、基礎研究、材料研究や癌治療に役立つ粒子加速器の駆動装置になっています。この装置を使用することで、荷電素粒子を加速する波が生み出されます。正確に言うと、パワーエレクトロニクスを使用して、ラジオ波とマイクロ波を増幅することで、粒子が光速に近い速度にまで加速されます。

完璧な波で光速に近づく
ソリッドステート電力増幅器の内側
1. 電力増幅器
エネルギーを粒子加速器の各所に供給します。
2. モニタリングシステム
各増幅器ユニットを監視します。
3. ラック
複数のラックを相互に接続することで、粒子加速器の増幅器システム全体が百キロワット以上の電力を供給できるようになります。
4. チップテクノロジ
内蔵型トランジスターにより、必要な電力増幅が可能になります。
5. モジュール構造
サービスエンジニアは増幅器ユニットを必要に応じて素早く交換することができます。
6. 粒子源
加速する粒子を発生させます。
7. 線形加速器
入射された粒子線が電力増幅器によって真空で加速されます。
8. 円形加速器
加速器の円形部では、電力増幅器によって粒子が非常に高い速度に加速されます。
9. 電磁石
非常に強い電磁界を発生させます。これによって粒子線が収束され、その向きが変えられます。
10. 患者の腫瘍治療
患者を正確な姿勢で横にすることで、粒子線のエネルギーが癌細胞のみに放出され、同細胞が破壊されます。健康な組織に影響が及ぶことはありません。