数ピコ秒及びフェムト秒のレーザパルスにより、熱作用及び機械的作用が事実上ない状態で材料を効率的に加工することができます。その際、電子とそれに対応する原子間の温度補正を防止するためには、レーザパルス、つまりエネルギー入力時間の長さが十分に短くなければなりません。材料は瞬時に気化します。周囲の材料への入熱はなく、熱応力亀裂が防止されます。これは「冷間加工」と呼ばれます。この際金属及びその他の多くの材料において、理想的なパルス時間は1~10 psです。
超短パルスのマーキング向けコンプリートソリューション
超短パルスによるレーザ印字用のマーキングユニットをお探しですか?そうであればTruMicro Mark 2000は理想的な選択肢です。マーキングステーションでの超短パルスレーザ向けの、即座に使用可能な初のコンプリートソリューションには、レーザの他にスキャナー、クーラー及びソフトウェアも含まれます。0.5 MWのパルスピーク出力を誇るこの装置では、冷間材料加工において平均出力が控えめであっても高い生産性が得られます。このシステムの優れた点として、最大限のプロセス安定性と個々のパルスでのパルスエネルギー監視が挙げられます。マルチパルステクノロジーにより、自由に構成可能な一連のパルスの中で、パルス数及びパルス間隔を個別にカスタマイズすることができます。そのためTruMicro Mark 2000は、冷間加工の範囲内でその他のアプリケーションにも使用可能です。
完璧な精度を実現する高品質ビーム
超高速変調器が、指令値通りの出力及びパルスエネルギーを発振します。
超短パルスにより、高反射材の表面にもマーキングできます。
TruMicro Mark 2000を使用して、インプラント及び手術用具に耐腐食性の印字を施すことができます。
極めて高いパルスピーク出力で、耐腐食性に優れた漆黒のマーキングを施すことができます。
ポリマー層を変質させることなく、クロムめっき仕上げのプラスチックにマーキングできます。
モニタリング機能付きファイバテクノロジーにより、単一パルスでも平均出力の100 %を実現
TruMicro Mark 2020
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TruMicro Mark 2030
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構成 | ||
スキャナー付きレーザヘッドの寸法(幅 x 高 x 奥) | 838.5 mm x 375 mm x 180 mm | 838.5 mm x 375 mm x 180 mm |
電源キャビネットの寸法(幅 x 高 x 奥行) | 600 mm x 1225 mm x 825 mm | 600 mm x 1225 mm x 825 mm |
ワークステーションの寸法 (幅 x 高 x 奥) | 860 mm x 2000 mm x 1312 mm | 860 mm x 2000 mm x 1312 mm |
レーザパラメータ | ||
平均最大出力 | 10 W | 20 W |
ビーム品質 (M²) | < 1.3 | < 1.3 |
波長 | 1030 nm | 1030 nm |
パルス幅 |
20 ps
< 900 fs < 400 fs |
20 ps
< 900 fs < 400 fs |
最大パルス エネルギー | 10 µJ オプションで20 µJ又は50 µJ | 20 µJ オプションで50 µJ |
最大繰り返し周波数 | 1000 kHz オプションで2000 kHz、50 µJパルスエネルギーでは200 kHz (10 W) | 1000 kHz オプションで2000 kHz、50 µJパルスエネルギーでは400 kHz (20 W) |
Download the technical data of all product variants.
便利な追加オプションを使用することで、TruMicro Markでの作業における効率とプロセスの安全性が更に向上します。

TruMicroレーザを機械又は生産ラインに統合する際には、インタフェースが大きな役割を果たします。そのためTRUMPF固体レーザでは、一般的なフィールドバスシステムに対応するインタフェースを提供しています。その他の入手可能な装備: リアルタイムインタフェース、パラレルデジタルI/O、プロセスセンサー用インタフェース、OPC UA ソフトウェアインタフェース、アナログ入力カード、インテリジェントなTRUMPF光学ユニット (CFO、PFO) 用インタフェース。

異常時にはTRUMPFのサービスエキスパートが、リモート接続を介して、レーザー装置を診断します。多くの場合、こうして異常を直接解決するか、スペアパーツが届くまで生産を継続できるようにレーザ装置の構成を変更します。

TruTops Mark
マーキング用ソフトウェアTruTops Markは、TruMicro Markでのマーキングを最大限に簡易化します。TruTops Markのプログラムには、マーキング用ソフトウェア、CADエディタ、レーザパラメータとインタフェースの管理、QuickFlowによるシーケンスプログラミング及び診断ツールが含まれています。直観的なユーザインタフェースから全ての機能を操作することができます。CADエディタでは、図形要素を簡単に描画及び配置することができます。レーザパラメータのデータベースからは、最適なパラメータを繰り返し使用することができます。QuickFlowのシーケンスプログラミングで「ピック・アンド・ドロップ」プログラムを作成すれば、最初から最後までマーキングサイクル全体を制御することができます。診断ツールは、センサーにより検出されたアナログ測定値の可視化と分析を行います。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で機械を入手できるかどうかを確認してください。