焦点合わせ光学ユニットTOP CleaveとTOP Cleave-2のコンパクトなカプセル状ハウジングは、最大2Gの加速度に耐えることができます。
ガラス切断で活躍するビームガイド用光学ユニット
TOPシリーズのビームガイドコンポーネントを使用すれば、レーザ加工におけるあらゆる課題に最適に対応することができます。TOP Cleave、TOP Cleave-2、TOP WeldとTOP Brazeではどれでも、ガラス切断、透明な材料の溶接や亜鉛めっきした板金部品のはんだ付けなどの用途を問わず、多種多様な材料で極めて速い速度で加工でき高い加工品質が得られます。当社では必要に応じて、お客様の要件に合わせてカスタマイズしたビームガイド用ソリューションも開発しています。
TOP Weldを使用した溶接では、透明性の高い継目が生み出されます。気密性が高いため、液体や気体を封じ込めることが可能になります。
複雑なプロセスステップや追加材料が不要になるため、TOPシリーズは資源の節約とコスト削減につながります。
高速切断が魅力のTOP Cleave-2を使用すれば、後処理がほぼ不要になります。
TRUMPFのポートフォリオにはレーザ、加工ヘッド、光学ユニットとビームガイドが全て含まれており、お客様のニーズに最適に合わせて提供されます。

ガラスの精密加工
TOP Cleave-2を使用すれば、極薄の強化ガラスを最適に加工することができます。レーザパルスは例えば厚さ700 µmの板の切断面内部全体を、パルスエネルギーによっては1回通過するだけで変質させることができます。

車体製造における硬ろう付け
焦点合わせ光学ユニットTOP Brazeを使用すれば、ルーフの継目やトランクリッドなどの様々な箇所で、溶融亜鉛めっきと現場での前処理が施された材料を加工レーザで硬ろう付けすることができます。

高いエッジ品質
TOP Cleaveによるカッティングでは優れたエッジ品質が得られるため、研削や研磨による後処理を最小限に抑えるか、または省略することができます。そのため加工の時間および費用の大幅な削減につながります。

あらゆるコンタ及び極小ジオメトリ
焦点合わせ光学ユニットTOP Cleaveを使用すれば、自由自在かつ100分の1ミリ単位の精度でのコンタの切断が可能になります。超短レーザパルスを使用して、希望の境界線に沿って幅の狭い平面を変質させることができます。この変質により内部の強度が低下し、ガラスは希望の箇所で意図した通りに鏡のように滑らかに切断できます。

透明な材料同士の、又は透明な材料と不透明な材料の接合
焦点合わせ光学ユニットTOP Weldを使用すれば、透明な材料同士 (例えばガラスとガラス) を、又は透明な材料と不透明な材料 (例えばガラスと金属) を中間層なしで接合することができます。しかも、それぞれの材料の特性が相互に合っている必要もありません。この焦点合わせ光学ユニットがレーザエネルギーを接合部分に指定通りに分配し、焦点距離の許容誤差が最大限になります。

TruMicroとTOP Weldによるガラス溶接
TOP Weldを使用すれば、産業用の材料を常に高い強度で溶接することができます。しかも、水密性と気密性の高い溶接シームが生み出されます。
TOP Cleave
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TOP Cleave-2
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TOP Weld
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レーザーパラメータ | |||
波長 | 1030 nm | 1030 nm | 1030 nm |
最大パルス エネルギー | 500 µJ | 500 µJ | 500 µJ |
光学系の設定 1 | |||
拡張 |
1 x
1.5 x 2 x 2.8 x |
0.36 x
0.5 x 0.67 x 1.5 x 2 x 2.8 x |
0.5 x
0.36 x |
使用可能なレンズ |
10 x (f = 20 mm)
20 x (f = 10 mm) |
f = 20 mm、NA=0.2
f = 10 mm、NA=0.4 | 20 x (f = 10 mm) |
ビーム直径用に構築 | - | 5 mm | 5 mm |
構成 | |||
寸法(幅 x 高 x 奥行) | 98 mm x 480 mm x 86 mm | 40 mm x 240 mm x 40 mm (構成の例) | 40 mm x 240 mm x 40 mm (構成例) |
重量 | < 5 kg | 構成に応じて、少なくとも 0.62 kg | 構成に応じて少なくとも 0.62 kg |
互換性 | |||
使用可能なレーザ | TruMicro シリーズ 5000、TruMicro シリーズ 2000 | TruMicro シリーズ 5000、TruMicro シリーズ 2000 | TruMicro シリーズ 5000、TruMicro シリーズ 2000 |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。

TOP Cleave
焦点合わせ光学ユニットTOP CleaveとTOP Cleave-2は、ガラスやサファイヤなどの透明な材料の高速切断用加工光学ヘッドです。特許取得済みテクノロジの効果で、このプロセスでは効率、精度及び速度がアブレーション加工より大幅に高くなっています。それに加えて、TOP Cleave及びTOP Cleave-2によるガラス切断では表面粗さが極めて小さいため、手間の掛かる後加工が不要になります。

TOP Cleave-2
TOP Cleave-2を使用すれば、大きな板を直接コーティングして後で小分けすることができるため、プロセスステップを省くことができます。特に、極薄の強化ガラスの加工に最適です。極めてダイナミックな切断を可能にするこの焦点合わせ光学ユニットがレーザ光の強度をビーム軸に沿って分配することで、焦点が長くなります。レーザパルスは例えば厚さ700 µmの板の切断面内部全体を、パルスエネルギーによっては1回通過するだけで変質させることができます。TruMicroシリーズでは最大1000 mm/sの切断速度に到達するほか、TOP Cleave-2の効果で卓越したエッジ品質が得られます。

TOP Weld
TOP Weldは、透明な材料同士の、又は透明な材料と不透明な材料 (例えばガラスと金属) の中間層なしでの溶接を可能にした初の加工光学ヘッドです。これまでは、産業用の材料を常に高い強度で溶接することは不可能でした。しかも、それぞれの材料の特性が相互に合っている必要もありません。この焦点合わせ光学ユニットがレーザエネルギーを接合部分に指定通りに分配し、焦点距離の許容誤差が最大限になります。既存の工法とは異なり、最大10 µmの比較的大きなギャップもブリッジすることができます。

TOP Braze
TOP Brazeを使用すれば、ルーフの継目やトランクリッドなどの車体領域での溶融亜鉛めっき材料やアルミニウム部品で、スパッターもピットも発生しない硬ろう付けが実現します。これらの各種材料を広範囲にわたって均一に、4 m/min以上の高い加工速度で加工することが可能です。その結果、滑らかな表面と鋭いエッジが得られます。TRUMPFでは、TruDiskシリーズ、光ファイバー、そしてビームガイド用光学ユニットを含む加工ヘッドをコンプリートソリューションとして一手に提供しています。
TRUMPFは多数の加工光学ヘッドに加えて、それに適したレーザ装置も提供しています。このため、アプリケーションと加工条件に最適な組み合わせをTRUMPF製品からお選びいただくことができます。TRUMPFでは、レーザ装置の分野における重要な産業用レーザを全て取り揃えています。ぜひ当社のエキスパートにお任せください。当社は生産ジョブに最適なソリューションに常に焦点を当てて、特定のテクノロジーを優先することなくお客様第一の理念でコンサルティングを行うことをお約束します。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。
脚注- 他の光学構成をお求めの場合には対応いたします。