マルチレーザをオプション装備することで最高の生産性が得られます。200 WのTRUMPFファイバレーザ2体がビルドスペースに同時に光を当てることでフレキシブルな生産が可能になり、同時間内に生産できる部品数が最大80 %増加します。そのため納期が短縮され、受注に極めて柔軟に対応できるようになります。
複雑な金属部品向けのレーザメタルフュージョン
TruPrint 1000はコンパクトサイズの極めて生産的な機械であり、積層造形における全ての利点を提供します。直径100 mm、高さ100 mmの造形サイズ (シリンダ) を有していますが、 これは貴金属用であっても簡単に縮小可能です。TruPrint 1000では、ほぼあらゆる形状の部品を製造することができます。比較的複雑な形状も、CAD図面から簡単かつスピーディに最高品質の金属3D部品へと姿を変えます。TruPrint 1000は小型の試作品や実際の製品を積層造形の技術で加工します。またマルチレーザをオプション装備することで、生産性が最大80 %向上し、受注に極めて柔軟に対応できるようになります。
TruPrint 1000は、迅速な設置、人間工学に配慮したハンドリング、そして直観的なタッチスクリーンを特長としています。
リコーティングシステムにより、粉末の敷き詰めとレーザ照射が部分的に同時並行で行われます。
マルチレーザをオプション装備することで、同時間内に生産できる部品数が最大80 %増加。
タブレットを使用してAppからTruPrint 1000を柔軟に操作できます。
業界固有のオプションパッケージから、適したパッケージを選択できます。
TruPrint 1000
| |
---|---|
設置サイズ(シリンダ) | 直径 100 mm x 100 mm 100 mm 高さ 1 |
実効ビルド容積(標準) | 直径 98 mm x 100 mm 高さ |
実効ビルド容積(オプション:インターチェンジャブルシリンダの準備) |
直径 98 mm x 80 mm 高さ
直径 61.5 mm x 80 mm 高さ 直径 32.5 mm x 80 mm 高さ |
加工可能な材質 | ステンレススチール、工具鋼、アルミニウム [1]、ニッケルベース、コバルトクロム、銅、チタン [1]、または貴金属の合金、アモルフメタル等の溶接可能な金属粉末。利用できる最新の材質およびパラメータに関する情報はお問合せください。[1] オプションのグローブボックス + 酸素センサー 高分解能と共にのみ。 |
加工品の最大レーザー出力(TRUMPF ファイバレーザー) | 200 W |
ビーム径(標準) | 55 μm |
ビーム径(オプション) | 30 μm |
層厚 | 10 - 50 μm |
構造比率 | 2 - 18 cm³/h 2 |
最小の測定可能な酸素含有量(標準) | 最大 3000 ppm |
最小の測定可能な酸素含有量(オプション) | 最大 100 ppm |
電源および消費電力 | |
電源 (電圧) | 230 V |
電源(電流) | 7 A |
電気接続 (電流 - オプションMultilaser) | 9 A |
電源 (周波数) | 50/60 Hz |
保護ガス | 窒素、アルゴン |
構成 | |
寸法(幅 x 高 x 奥行) | 1445 mm x 1680 mm x 730 mm |
重量 | 650 kg |
重さ (パウダーを含む) | 650 kg |
モデル(オプション Multilaser) | |
寸法(フィルタ含む)(幅 x 高 x 奥行) | 1455 mm x 1680 mm x 950 mm |
重さ (パウダーを含む) | 750 kg |
ダウンロード形式で用意された全製品バリエーションの技術データ。

TruTops Print、ソフトウェアパッケージSiemens NX搭載
積層造形用のプロセスチェーンの開始点は、3D設計/造形プログラム向けのデータ準備です。Siemens社の開発パートナーとしてTRUMPFが提供するソフトウェアパッケージ「Siemens NX搭載TruTops」は、統一されたユーザインタフェースを持ち、システムダウンのない一貫性のある初のソフトウェアソリューションです。ソフトウェアソリューションの優れたプロセスチェーンは、高いプロセス安全性を提供します。その理由は、金属部品の開発、シミュレーション、3DプリントとNCプログラミング用ツールが一つのシステムに統合され、結果としてSTL形式へのデータ変換が不要になるからです。さらにソフトウェアパッケージには造形ジョブのスライシングとハッチング並びにパラメータ管理を行うTRUMPF Build Processorが統合されています。明確なワークフローにより時間と費用を節約できます。
アプリケーションの技術的要件に応じて、TruPrint 1000に適切なオプションを装備することができます。オプションのマルチレーザー、マルチプレートとパウダーベッドモニタリングに加えて、様々な業界向けにカスタマイズされた4種類のパッケージから選択可能です。
マルチレーザをオプション装備することで生産性が向上します。それぞれ200 WのTRUMPFファイバレーザ2体がビルドスペースに同時に光を当てることでフレキシブルな生産が可能になり、同時間内に生産できる部品数が最大80 %増加します。そのため納期が短縮され、受注に極めて柔軟に対応できるようになります。
受注のピークを柔軟に緩和して、オペレータの介入なしで機械の稼働時間を延長する手段として、 マルチプレートが用意されています。このオプション装備を使用すれば、2枚の基板プレートをビルドシリンダに収納して、造形プロセスを停止させることなく、基板プレートを自動的に交換できるようになります。また、最初のビルドジョブを終了して、次のジョブを開始する際には、マシンソフトウェアの全自動サポートも受けることができます。最初に完成したビルドジョブは、オーバーフローコンテナに集められます。
TruPrintビルドチャンバーに統合されたカメラと自動画像処理を介して、粉末床を自動的に監視することができます。それにより、部品の状態を常に把握し、品質パラメータを一層毎に分析することが可能になります。
TruPrint 1000産業用パッケージは、産業企業の高度な要件に合わせてカスタマイズされています。幅広い材料バリエーションの安全な加工を可能にします。パッケージには、オプションの高分解能酸素センサー (酸素含有量の最小分解能0.01 %) とグローブボックスが含まれています。このグローブボックスでは、従来のプロセスチャンバードアに代わって、グローブポート付ドアが使用されます。この方法により、部品を不活性ガス雰囲気下で取り出すことができます。
TruPrint 1000ラボパッケージは、材料開発などの研究・開発機関のために最高の柔軟性を提供します。このパッケージには、高分解能酸素センサー (酸素含有量の最小分解能0.01 %) とグローブボックスの技術オプションに加えて、ガス循環によるファインフィルタ並びに交換式シリンダ用備品が含まれています。
TruPrint 1000のジュエリーパッケージは、宝飾製造における貴金属の精緻な加工向けの最適な構成要素を提供しています。このパッケージでは、機械性能を向上させ、粉末を部品形状に適合させる交換可能なシリンダ用備品に加えて、30 µmの焦点直径を標準として提供しています。この焦点直径により、表面品質並びにレーザの強度が改善され、精密な構造を生成することができます。

積層造形向けのモニタリングソリューション
TRUMPFのインテリジェントなモニタリングソリューションにより、TruPrintマシンの造形プロセスの高度な監視と分析が可能になります。そこでは、センサーに基づくデータが検出され、加工されます。ラインナップには、プロセス/コンディション/パフォーマンスモニタリング向けのソリューションが含まれています。モニタリング結果は、直接TruPrintマシンのHMIで見ることができます。TruTops Monitorでは更に全所有機械に関する完全な透明性が得られ、デスクトップから又はTruTops Fabアプリを介してモバイルで機械にリモートアクセスできるようになります。
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。
脚注- オプション: ビルドスペース縮小
- 実際の構造比率は、感光およびコーティングによって異なります。装置の構造、プロセスパラメータ、材質および充填度によって異なります。
- 真空コンベヤとの併用