当社のロボット溶接セルのメリット

TRUMPFではレーザ溶接用に、品質と精度の高い産業用ロボットを使用しています。非常にローメンテナンスであり、その性能は産業界で何千回にもわたって実証されています。

TRUMPFの各レーザ溶接セルの心臓部は、レーザと溶接用光学ユニットです。TRUMPFでは、ビームガイドも含めてシステム全体が一手に提供されています。しかもそれがそれぞれの溶接タスクに合わせて最適に調整されています。特に大きなハイライトであるBrightLine Scan光学系では、スキャナレンズの特性が焦点合わせ光学系の特性と組み合わされています。 

TruArc Weld 1000では、協働ロボット、略称コボットが使用されています。ここでは、プログラミング時にロボットを簡単に手で動かすことができます。力・運動量センサーが内蔵されているため、非常にスムーズに移動します。

TRUMPFではアーク溶接用にFronius社をパートナーとして迎え、同社の高出力溶接熱源とバーナーを使用しています。

容易なプログラミング用に、TRUMPF TruArc Weld 1000の協働ロボット（コボット）には、溶接ビードの経路ならびに始点と終点を保存できるオペレートユニットが装備されています。コントローラーには更にテンプレートも含まれており、プログラミング作業が簡単になります。そのため、トレーニングに膨大な時間をかけることなく、溶接工がプログラミングを習得することができます。それにはEラーニングだけで十分です。

TruLaser Weld 5000ではプロセスが非常に見やすく可視化されるため、溶接ビードを目でしっかりと確認して、プロセスを最適に設定することができます。また、センサーの効果で作業が更に簡単になります。例えばTeachLineは部品の位置と姿勢を確実に検出して、それに合わせてプログラムを溶接前に調整します。

TruTops Weldを使用すれば、TruLaser Weld 5000マシンが溶接している間にプログラミングすることができます。ですが、メリットはこれだけではありません。上記に加えて、プログラム作成が大幅にスピードアップします。一つ一つの点をロボットでなぞってプログラミングする代わりに、TruTops Weldはロボット動作を自動計算します。それ以外にも各種のソフトウェア機能が用意されており、作業が更に楽になります。

アーク溶接の場合でも、レーザ溶接の場合でも、ロボット溶接セルには溶接パラメーターのセットが豊富に含まれています。パラメーターを見つけ出す手間が省けるほか、当社のノウハウの活用が可能になります。

ロボット溶接セルTruArc Weld 1000とTruLaser Weld 1000は、部品サイズとロット数に応じて1または2ステーションモードで使用することができます。後者の場合、ロボットはリニア軸上でステーション1からステーション2に移動します。

回転テーブルとTruLaser Weld 5000を組み合わせれば、溶接プロセス中にセルの外でセットアップすることができます。これは設備の効率向上につながります。

処理量の倍増が実現します。ローテーションチェンジャーはセル内でその都度180°自動回転して、加工位置とローディング位置の間を行き来します。これは、大量の製品をスムーズに「24時間加工」する場合に最適です。

TruLaser Weld 5000でロータリーモジュールを使用すれば、シールドガスノズルとワイヤーノズルを光学系を中心にして360°回転させることができます。そうすることで、ロボットの向きを変える必要が減り、アクセスしやすくなります。プログラミングも簡単になりますが、これは形状が比較的複雑な場合に特に当てはまります。

TruLaser Weld 5000の2軸ポジショナーを使用すれば、軸が2つ追加されます。回転と傾斜が可能になるため、部品と溶接用光学ユニットを最適に近づけられるようになります。

コンパクトなローテーションチェンジャーの補助回転軸、または大きめのローテーションチェンジャーの方向転換軸を活用すれば、部品の向きを適切に合わせることができます。そうすることで、アクセスしやすくなります。

TruLaser Weld 5000のロボットはリニア軸に沿って移動することで、広大な作業エリアをカバーします。この装置にはそれに合わせて、長さ4メートルのターンオーバーポジショナーが備わっています。そのため、特に大きい部品であっても効率的に溶接することができます。