解決策
TRUMPFベベラーTruTool TKF 1500を使用することで、同社では要求されている表面品質をそれ程苦労することなく素早く確実に生み出せるようになりました。この機器で生み出されるエッジは、形状が均一で金属被覆がなく、後処理が必要ありません。その結果、Huhleでは加工速度が他の方法より何倍も速くなり、強度が極めて高い完璧な溶接シームを生み出す上で最高の前提条件を整えられるようになりました。セバスティアン・ファイラー氏が指揮するチームの従業員は、既に2016年中盤からTRUMPF工具を使用しており、現在ではべべリングの約90パーセントを同工具で行うようになっています。唯一、TKF 1500の対応範囲を超える (面取り長さが15ミリメートル以上の) 非常に大きな面取り部だけは、据付型装置で切削又は鋸加工しています。以前は頻繁に使用されていた切断トーチとアングルグラインダーは、現在Huhleでは使用されなくなっています。
実行
Kionタワーの建設では、窮屈な姿勢での作業を強いられることが頻繁にありました。重量16.5 kgのTKFは軽量工具ではありませんが、人間工学に基づいた構造になっているため、その重量の割には取り扱いやすくなっています。一度配置すると、同機は2 m/分の加工速度でほぼ自動的に材料を加工していきます。その後、Huhleの有資格技術者は後処理を行うことなく、鉄骨構造を極めて高い接合強度で溶接することができました。トッププレートなどの小型部品を加工する場合、この機械はホルダーにしっかり固定することも可能です。その場合、Huhleの溶接技術者は加工品を手に取って、それをこの工具に通していきました。加工する板金やプロファイルが大きいか重い場合は、上記とは反対の方法で作業が行われ、 作業者はTKF 1500を使って加工することになります。この工具はパビリオン用に、複数ある長さ8メートルの円の切片に、常に200ミリメートル間隔で長さ200ミリメートルの溶接シームを施す必要があった場合にも威力を発揮しました。この機器はどのような箇所にも簡単に配置して取り外すことができ、加工速度が極めて高いため、一人の作業者が数時間以内に144箇所でべべリングを行うことができました。