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Gispen_Stage
Jennifer Lieb

木製の椅子の代わりにサーキュラーデザインを採用し、レーザパイプ切断でサステナブルな学校用家具を製造

ステナビリティを実践しているRoyal Ahrendのオランダの工場では、就職することが難しい人たちが、精巧で長持ちする学校用家具を製造しており、少し前からTRUMPFの自動パイプ切断レーザ加工機を使用しています。

学校用家具は、その他の数多くの製品と比較して、何世代もの生徒、引っ越し、騒がしい休み時間や無数の授業時間など、より多くの場面に接しています。伝統企業Gispenでは、精巧に設計され、長持ちするそのような家具を約120年前から製造しています。GispenとAhrendは、国際的に事業を展開しているRoyal Ahrend Groupに属しています。現在、オランダの小学校にある椅子の30~40パーセントは同社のアーネム工場製であり、アントニー・ホーセンス氏がそこの工場長を務めています。 同工場の生産体制は特別であり、「ここでは約190人が働いていますが、その半分強は、様々な理由から就職することが難しい就労困難者と呼ばれている人たちです。」その人たちは、主に家具の最終組み立てを担当しているほか、準備・サポート作業を行って、生産プロセスがスムーズに流れるようにしています。 「当社はこの従業員に対する責任を強く意識しながら果たしています。チームの重要な一員だからです」とホーセンス工場長は強調しています。

Colleagues

AhrendとGispenの工場では、様々な理由から就職することが難しい人たちが働いています。そのためアントニー・ホーセンス工場長にとっては、TruLaser Tube 5000の操作が簡単であることが非常に重要なポイントでした。

椅子の寿命を延長

この経営理念は、Royal Ahrend Group内の企業活動を特徴付けている持続可能な価値に深く根付いています。製品設計も同様です。「当社は、サステナビリティとサーキュラーデザインの先駆者です」と同工場長は説明しています。「当社の家具はすべてモジュール構造になっているため、修理、再利用、リサイクルしやすくなっています。」それに加えて、Gispenの学校用家具はオランダ国内だけで製造され、主にそこで販売されているため、CO₂エミッションも削減されています。長距離輸送が不要になるからです。また、サステナブルな材料が出来る限り使用されています。その最新の例がGispen WIZZ chairです。このとてもカラフルな椅子のシート素材は、プラスチック製果物箱をリサイクルしたものになっています。「それに、入学から卒業までの間に拡大することが可能です。各種のモデルとサイズのシートとフレームが用意されているこの椅子は、学校生活全体にわたって使用できるように設計されています」とホーセンス工場長は述べています。「これらの措置はすべて、当社のブランドアイデンティティと製品戦略の主要な構成要素になっています。環境に良いものは、社会全体に良いものだからです。」

長い学校生活用に設計されたGispen WIZZ chairなどの椅子は、安定性が高くて頑丈です。また、学校の日常生活を少しカラフルにしています。

Tubes

ステンレス製パイプが、Arhend・Gispen製椅子のベースになっています。通常、パイプ形状は丸、長方形または楕円です。

Teamwork

Gispenはすべてのコンポーネントをオランダで製造し、学校用家具の大部分をそこで販売しています。その結果、長距離輸送が不要になり、CO2エミッションの削減につながっています。

生産現場でのパーフェクトマッチ

Gispen・Arhend製椅子のベースは、ステンレス製パイプです。その直径は通常12~80ミリメートルで、形状は丸、長方形、楕円など様々です。曲げ加工とパウダーコーティングの前に、レーザでパイプを適切なサイズに切断し、必要なあらゆる切り欠き加工を施しています。ですが少し前まで、この作業工程はホーセンス工場長とそのチームにとって難題になっていました。これまでの装置は古くなっていて限界に達しており、生産量の増加に対応できなくなっていたからです。ホーセンス工場長は代わりを探すことにしました。そこでは、操作が簡単で、自動化が可能な装置であることが条件となりました。「手作業でのルーチンワークを減らして、プロセス効率を高めることを目指しました。それと同時に、将来の成長に向けて生産能力を増やすことも必要になっていました。」

別の工場から、新しいTruLaser Tube 3000について良いフィードバックを聞いていた同工場長は、自分自身でもTRUMPFのパイプ切断レーザ加工機を購入することに決め、カスタマイズ型オートメーションを備えたTruLaser Tube 5000を導入しました。TRUMPFのLoadMaster Tubeによって、最大長さ6メートルのプロファイルがフルオートで供給されるようになっています。また、Smart Profile Detectionを利用することでパイプの角度位置と向きが検知され、クランピングシステムが自動的に配置されるようになっています。これは、手作業の膨大な削減につながっています。加工後は、TRUMPFの縦搬送ベルトが加工済みのプロファイルをTRUMPFのパートナーtransfluid®のアンローディングステーションに搬送しています。そこでは、切断済みのパイプをプッシャーがコンベヤーベルトから置き面のある可動支持台2台に確実に押し出しています。そしてパーツは2つのベルトの上に置かれ、集められて製品の束にまとめられて、搬送ボックスに積載されています。このように装備されているため、従業員はこのシステムを無人でも利用できるようになっています。

同社にとって、このオートメーションは生産の効率と将来性を高める上で決定的な一歩になっています。ホーセンス工場長は次のように強調しています。「オートメーションを利用すれば、更に成長することができます。単調な繰り返し作業から従業員を解放し、価値創造業務に投入できるようになっています。それと同時に、マテリアルフローを自動化することで、スムーズな生産プロセスが実現するようになっています。」

Loading

多数の自動化コンポーネントによって、効率的なプロセスが実現しています。TRUMPFのLoadMaster Tubeによって、最大長さ6メートルのプロファイルがフルオートで供給されるようになっています。

Clamping

Smart Profile Detectionはパイプの角度位置と向きを検知し、クランピングシステムを自動的に配置します。

Laser

パイプ切断レーザ加工機TruLaser Tube 5000は、必要なあらゆる切り欠き加工をパイプに施しています。

Machine

TruLaser Tube 5000では手動でアンローディングできますが、生産はオペレータなしでも可能です。その場合は、TRUMPFのパートナーtransfluid®のアンローディングステーションがその作業を受け持ちます。

夏休み中でも問題なし!

ホーセンス工場長は、新しいパイプ切断レーザ加工機の操作が非常に簡単であることに非常に満足しています。「当社がここで意識して作り上げているインクルーシブな職場では、従業員に焦点が当てられています。装置の操作にレーザエキスパートは要らない当社に、TruLaser Tube 5000は最適にマッチしています。」これはまた、生産チームのモチベーション向上にもつながっています。 以前、古い装置での作業にはあまり乗り気ではなかった従業員たちが、今では新しいテクノロジーを楽しむようになっています。「当社には、トータルパッケージがピタリと合っています」とホーセンス工場長は振り返っています。それにはサービスも含まれていますが、特に夏のサービスを同工場長は強調し、「当社では、7月と8月が最も重要な月になっています。夏休み明けに家具を納期遵守で学校に届けるには、すべてがスムーズに進行しなければならないからです」と説明しています。「夏休み中も素早くサポートしてくれる頼もしいパートナーを必要としているのですが、TRUMPFのサービスはいつでも頼りになる存在です。」これはオランダの生徒たちにとって、今後もGispenの精巧な家具で楽しく勉強できることを意味しています。

作成日 2026/04/02
その他参考情報
Martin Krämer
Atrea CEO