広大な面の産業用マイクロ加工に適した1 kW超短パルス出力
TruMicro 9010は、出力が極めて高い産業用超短パルスレーザです。ピーク出力は10 GWを誇り、繰り返し周波数100 kHzでの平均出力は1 kWに達します。大抵の場合、類似のピーク出力は繰り返し周波数が低い学術研究用途に限定されていますが、TRUMPFはこのテクノロジーを産業生産で利用できるようにしています。スラブレーザモジュールとマルチパスセルを組み合わせることで、バーストモードも含めて、100 kHz(10 mJ)~50 MHz(20 µJ)の繰り返し周波数で高い柔軟性が得られるようになっています。また、ソフトウェアベースのGHzバースト機能を活用すれば、使用の幅が広がります。しかも、ビームパラメーターの安定性と再現性が範囲全体にわたって維持されます。膨大なエネルギーを広大な面に分散させることができるため、品質を一定に保ちながら生産性を高めることができます。
前代未聞の1 kW出力が、10 mJのパルスエネルギーと1 ps未満のパルス幅で得られます。
超高速レーザコントローラーとAdvanced Pulse on Demandを搭載したTruMicro 9000シリーズでは、各パルスを完全に制御することができます。
定評のあるコンポーネントに基づくこのシステムでは、堅牢で安定したビームパラメーターが得られ、産業用途で一定の高精度と最大限の信頼性が実現します。
パルスエネルギーが高いため、加工プロセスのスピードアップが品質を損なうことなく実現します。

燃料電池のデモンストレータープレート
ストラクチャリング、穴あけ、剥離、クリーニングなどの超短パルスプロセスでの生産性の向上。
|
TruMicro 9010
|
|
|---|---|
| レーザパラメーター | |
| 平均最大出力 | 1000 W |
| ビーム品質 (M²) | < 1.3 |
| 波長 | 1030 nm |
| パルス幅 | 1 - 20 ps |
| 最大パルス エネルギー | 10 mJ bei 100 kHz |
| 構成 | |
| Abmessungen Laserkopf (B x H x T) | 1200 mm x 1680 mm x 600 mm |
| 基本装置サイズでの寸法(幅×高さ×奥行) | 1250 mm x 1726 mm x 670 mm |
| 設置状況 | |
| 周辺温度 | 15 °C - 35 °C |

TruControl
TruControlはTRUMPF固体レーザ向けの迅速で操作しやすいコントローラです。レーザパワーをリアルタイムで制御し、再現性のある結果を実現します。TruControlはインタフェースの設定を管理、制御、視覚化します。すべてのレーザテクノロジにおいて、統一された制御機能をご利用いただけます。レーザには、モニタリング付き集光光学系ユニットCFOまたはスキャナー光学系PFOなど、高度なTRUMPF光学ユニットを制御するためのインタフェースが備わっています。加工光学ヘッドのプログラミングは、レーザ制御ユニットを介して快適に行うことができます。更にTRUMPFの遠隔サポートにより、即座に遠隔メンテナンスによるサポートを受けることができます。これによりサービスマンの派遣が不要になるか、サービスマンの派遣に向けて最適な準備を整えることができ、レーザ装置の可用性が向上します。

TRUMPFのエキスパートとアルゴリズムにレーザの外部監視をお任せください。異常の兆候が確認され次第、先手を打つ形でこちらから連絡が届きます。そのため、生産での予期せぬダウンタイムを防止することができます。
最適なプロセス結果を得るには、個々のレーザパルスを時間的に正確に定義することが重要です。スラブ増幅は直線的であるため、個々のパルスごとに正確な時間とパルスエネルギーを設定することができます。特にスキャナーとの組み合わせでは、加速や遅延がある場合も、この機能により加工品に等距離のパルスを送ることができます。

多くのTRUMPFマシンでは、独自のソフトウェアラインナップへの完全な統合が問題なく簡単に実現します。Oseonへの統合やモニタリング・分析ツールとのリンクなど、どの組み合わせにも適切なソリューションが用意されています。OPC UA規格に基づいている当社のインターフェースで、サードパーティのソフトウェアシステムとのリンクも可能です。
スキャナー
国によっては、この製品ラインナップと製品情報が異なる場合があります。技術、装備、価格及び提供アクセサリーは変更されることがあります。 現地担当者に問い合わせて、国内で製品を入手できるかどうかを確認してください。


