課題
現在は17名の従業員を擁するDELO社。規模こそ大企業ではないものの、成功企業の一社と呼ぶにふさわしい企業です。創業からわずか4年という短い歳月で、創業者の氏は「Messi-Bude」から、創業間もないにも関わらず高度に専門化されたマシンエンジニアリングの成功企業へと育て上げました。TRUMPFの設備を設置した最新機械設備の構築が当初から同氏の明確な目標でした。「私たちは、価値ある部品・顧客別の特別仕様機を製造しています。当社顧客が私たちに期待するのは、適正価格で提供する最高の加工品質です。競合他社に負けないために、効率がよく生産性の高い作業を可能にする信頼性の高いマシンが必要です。そして、私にとってはTRUMPFのマシンがそうだったのです。」
2020年にロズシツ氏は曲げプレスのTruBend 7050に設備投資をし、今はレーザ装置に目を向けています。「私たちは旧式のマシンで加工を行っていましたが、加工安全性は高いと言えず、操作も困難を極めていました」と、同氏は説明します。「切断パラメータを設定する場合には、十分な切断結果を得るために高いレベルの経験が必要でした。」従業員のモチベーションは高く、経験も豊富であるにもかかわらず、これが原因で生産性が低下し、不良品の多さによりコスト計算にも悪影響が出ていました。
そこで同氏は、自身の希望するTRUMPFのレーザ装置が想定よりも早く製造に導入されたことについて、幸運にも運命のいたずらが起きたのかと考えています。「私たちはそこかしこに穴のある比較的古い施設で製造を行っているのですが、テスト顧客としてTruLaser 1030 fiberを自社の製造に導入する機会に恵まれました。また、設置とコミッショニングでの時間的なプレッシャーも大きかったです。代替となるマシンはないうえに、スピーディーに生産を続ける必要があったからです。