国/地域/言語選択
人を中心に

レーザによる医療機器の製造

レーザテクノロジーなくして、革新的な医療機器の製造はできません。それほど、レーザテクノロジーは現代の医療技術に貢献しています。医療技術分野でレーザが可能性の枠を広げ、身体への負担がより少ない治療方法を可能にしている様子をご覧ください。

医療機器のライフサイクル

開発のハードルをお客様と一緒に乗り越える

当社は、医療機器製造で、考え得るすべての工程にレーザ技術を提供しています。構想から連続生産まで、製品開発の各フェーズで、当社エキスパートがお客様をサポートいたします。

Lasermarkiertes Endoskop
手術器具

レーザなら、UDIコードのマーキング「以上」のことが可能

レーザを使用すれば、手術器具へのマーキングのみならず、溶接や切断、ストラクチャリングなども可能です。カテーテルや内視鏡などの製造でレーザを使用してできることについて詳しくご紹介いたします。

Lasermarkierter Herzschrittmacher
植え込み型医療機器

レーザを心臓ペースメーカーなどで使用するメリット

レーザテクノロジーは、能動型医療用インプラントの製造に最適です。その主な理由は、熱の発生なしで非接触溶接が可能であるためです。心臓ペースメーカーなどの製造でレーザを使用するメリットについては、こちらをご覧ください。

レーザ加工が医療機器メーカーにもたらすメリットとは?

この数十年で、レーザテクノロジーは、医師による患者の治療法を変えただけにはとどまらず、 企業の医療機器製造方法にも革命をもたらしました。植え込み型心臓ペースメーカーやバルーンカテーテル、ステントといった命を救う医療機器は、最新レーザ技術なしにはあり得ません。レーザ装置を使用すれば、医療機器・部品メーカーは小さな部品であっても精密かつ柔軟に、無菌で加工することができます。先端材料や生体適合性材料の使用も可能になります。そのため、手術で患者の身体にかかる負担が軽くなり、治療効果も向上します。

レーザは、規制の厳しい業界が医療機器の開発に求める高い要件ももちろん満たしています。一貫して完璧な品質の製品を製造することができる レーザは、溶接切断マーキングストラクチャリングコーティングの除去といった多岐にわたる用途に使用可能です。レーザ加工を利用すれば、プロセス安定性、精度と品質が最大限に高まります。

超小型部品で優れた精度が実現

医療機器やその部品は小型化が進み、高精度・高品質であることがますます重要になっています。レーザは材料にほとんど影響を及ぼさないことから、非常に繊細な部品加工が可能で、材料の特性を最適に活かすことができます。

信頼性の高いパフォーマンスを発揮する堅牢なプロセス

レーザ装置はダウンタイムなく最大の稼働率を発揮でき、非常に高い信頼性を誇ります。そのため、優れた品質の医療機器を製造することができます。

自動生産がどの生産レベルでも実現

レーザは製造システムに完全に組み込めることから、自動生産に最適です。さらに、レーザ製造工程は容易に拡張して、あらゆる生産レベルに対応できます。

多種多様な用途が様々な材料で実現

レーザは、溶接、切断、表面処理や積層造形など、様々な用途に柔軟に使用可能です。しかも、ビームや波長、パルスプロファイルを、使用する材料(316LVM、L605、MP35N、モリブデン、ニチノール、TiAL6V4、チタン、マグネシウム、ポリマー、セラミック、ガラスなど)に合わせて問題なく調整することが可能です。

レーザ加工が役に立っている医療分野とは?

Lasermarkiertes Endoskop
手術器具

手術器具は、非常に小型のもの、長いもの、曲がったものなどがあるため、取り扱いが困難であることが少なくありません。その一方で、医療手術時の高い機械的負荷に耐えられなければなりません。それに加えて、滅菌のために高温刺激性の強い化学洗剤にさらされることが多く、そうした環境が器具に使用されている接着剤にダメージを与えることもあります。こうした課題へのソリューションとなるが、レーザ装置です。手術器具の製造でレーザテクノロジーが推奨される理由について、こちらをご覧ください。

Lasermarkierter Herzschrittmacher
植え込み型医療機器

心臓ペースメーカーやセンサーといった能動型の植え込み型医療機器は、製造で非常に厳しい要件が求められています。繊細な電子コンポーネントを最終製品に組み込む必要がある一方で、 ハウジングを密閉して、内部に異物が侵入してバッテリーや回路に損傷が生じることを防止する必要があります。そこでレーザ技術を使用すれば、安定性が高く、ヘリウムリークテストに合格する接合を生み出して、耐久性が高く、損失のない電気的接合を実現することができます。レーザテクノロジーが植え込み型医療機器の製造を容易にしている様子を、こちらからご覧ください。

用途:レーザによる医療機器の製造方法とは?

医療・ヘルスケア業界では、製品やプロセスに対して高い要件が課されています。そのため、医療機器では多岐にわたるサイズ・材料仕様が遵守され、さらには高い堅牢性、無菌性と機能性が保証されていなければなりません。TRUMPFの革新的なレーザ装置は、医療機器の高精度溶接切断マーキング表面ストラクチャリングなど、業界のニーズに応じて様々な方法で使用可能です。

1. レーザ溶接

レーザ溶接を利用すれば、金属やポリマーなどの異種材料であっても、ヘリウムリークテストに合格する接合を生み出すことができます。主な用途には、心臓ペースメーカーなどのAIMDハウジングのレーザ溶接、内視鏡や光学部品などの3Dコンポーネントの溶接ビード、プリント基板や電極の電気的接合などが挙げられます。

2. レーザ切断

レーザ切断なら、厳しい公差内で非常に精密バリの出ない切削が可能です。一般的な用途としては、金属ステントの溶断・昇華切断、ポリマー製ステントの切断、カニューレのブレードレス切断が挙げられます。

3. レーザマーキング、ブラックマーキング、変色

レーザマーキングは、金属のエングレービング、再利用可能な手術器具へのUDI準拠のレーザマーキング、カテーテルパーツへのマーキング、ガラスへの虹色効果を出すマーキングなど、さまざまな分野・材料に使用されています。

4. レーザストラクチャリング

レーザ技術を使えば、個々の構造で非接触による表面処理や、多岐にわたる材料の3D形状加工ができます。レーザ技術によるストラクチャリングの主な用途には、接着剤接合を準備するための表面の最適化処理や、上流工程からの残留物の除去などがあります。

5. マシンによるガラス加工

レーザはガラスをさまざまな形で加工でき、ガラス表面へのマーキングのほか、特殊な超短パルスレーザを使ってチューブから多種多様な形状を切り抜くことも、正確な穴をガラス面にあけることも可能です。さらにこの工法で、ガラス同士や、ガラスと金属基板の間に気密性の溶接ビードを形成することもできます。

6. レーザ穴あけ

レーザを使用すれば、セラミックやポリマー、金属などの様々な材料に、非常に小さな穴を高い精度と再現性であけることができます。しかもこのツールは自動化して、各種の穴に向けて設定することができます。

お客様の医療機器製造に最適なソリューションをご提供

産業用レーザの世界有数のサプライヤーである当社は、医療機器メーカーが直面している課題を理解しており、その医療機器の製造に最適なソリューションを確実に提供しています。しかも、当社レーザ装置はコボットと呼ばれる協働ロボットと連携した構成にも対応しています。同ロボットがローディング・アンローディングの反復作業を引き受けることで、生産量を高めることが可能になります。

短パルスレーザと超短パルスレーザ

(超)短パルスレーザは様々な材料のマイクロ加工に最適であり、しかも熱の影響が及ぶことがほとんどありません(低温加工)。これを利用して、各メーカーは切断や溶接、マーキングといったほとんどの標準工程を自社で行うことができます。

自動多軸システム

溶接、切断、表面加工での3D加工では自動多軸システムが用いられており、ファイバーレーザやディスクレーザ、超短パルスレーザと組み合わせ、構成することができます。

マーキングレーザ

お客様の用途に関する質問にいくつかお答えいただくだけで、当社の製品ファインダーに適切なマーキングレーザが表示されるため、ご自身の要件に最適なマーキングレーザが見つかります。

センサーとソフトウェア

TRUMPFのセンサーは、お客様の指定基準に合わせてプロセスの品質を制御・監視します。モジュール式のソフトウェアソリューションになっているため、例えばデータベースから正しいUDIコードを作成し、施すことができます。

医療技術に精通した当社のエキスパートが、製品のライフサイクル全体でお客様をサポートいたします

革新的、ソリューション志向で確実

当社が医療機器のレーザ加工向けに提供しているソリューションは、御社の生産条件にピタリと合っています。しかも、規制の厳しい医療技術市場の高い要件もあらかじめ考慮に入れています。

レーザテクノロジー分野を先駆ける

当社のレーザエキスパートの知識と能力は業界でもトップクラスに属します。当社と力を合わせれば、最高レベルの品質要件を満たす医療機器が生み出されます。

医療技術に精通

当社は医療機器関連の技術に精通し、同業界の法的要件や規則を理解しています。この最高の基盤があるからこそ、建設的な協力体制を築くことができます。

ものづくりに精通

当社は業界の垣根を超えて、ものづくりをよく理解しています。そこから生まれる多くの相乗効果が、メリットとしてお客様にもたらされます。

グローバルカスタマーサポート

世界各地の多数の拠点で、当社エキスパートが常に迅速にお客様からのご相談に応じています。

医療機器のライフサイクル
医療機器の開発が容易に実現

業界を先駆ける当社のエキスパートチームがご相談に応じ、構想から衰退期に至るまで、製品ライフサイクルのあらゆるフェーズでお客様をサポートいたします。

詳しくはこちら
一覧へ

当社のお客様Samaplast AGのサクセスストーリー

シュテファン・シェア、Samaplast AG仕上げ・ロジスティクス責任者

このレーザ装置は、多種多様な材料を取り扱う際に役立っています。関連するパラメーターはすべて保存されており、新しい製品図形データをSTEPファイルで読み込んで、プログラムを簡単に作成しています。

ストーリーを読む

お客様向け情報

TRUMPFと共同で医療用製品を開発

当社の医療技術・レーザエキスパートは、考案段階から連続生産、そして生産終了段階に至るまで、医療用製品のライフサイクル全体にわたってお客様をサポートしています。その詳細をご覧ください。

Lasermarkiertes Endoskop
レーザによる外科器具の製造

内視鏡やカテーテルなどの外科器具は、高い負荷と温度ならびに刺激の強い洗剤に耐えなければなりません。レーザを使用すれば、表面が滑らかで強力な接合部を有する医療器具が出来上がり、最高レベルの無菌状態と安定性が保証されます。その詳細をご覧ください。

Lasermarkierter Herzschrittmacher
埋め込み型医療機器で必要とされているレーザテクノロジ

能動埋め込み型医療機器(AIMD)が機能停止することは許されません。永続的に密閉状態が保たれ、エレクトロニクスが問題なく機能することが求められます。電子コネクターの製造とデリケートなエレクトロニクスコンポーネントの組み立てにレーザが最適である理由をご覧ください。

問い合わせ
業界管理(医療技術)
Eメール
ダウンロード