補助材なしで加工時間が最大90 %短縮され、それに伴って経済性が向上します。ここに表示されている水タンクの例では、手動溶接部品が経済的なレーザー溶接部品に変身する様子が示されています。継ぎ目は水密でなければなりませんが、レーザーではその要件を満たす溶接シームが瞬時に生み出されます。しかも入熱量がその他の溶接方法より低いため、歪みも低下します。
レーザー溶接パーツ設計
レーザー溶接設備での生産費用は、従来の溶接の場合の何分の一にもなります。ただしそれを実現するには、適切なパーツを見極めて、そのパーツをレーザー溶接に合わせることが前提条件となります。当社では、それに必要なコツを設計と加工技術に関して提供しています。
例: カバーの最適化
制御盤などの電子コンポーネントの典型的なカバーには、隙間と歪みがないことが求められますが、従来のTIG溶接ではまさにそこが難点となります。なぜならば、TIG溶接では歪みが発生し、それを修正する必要があるからです。TIG溶接より入熱量が低く、歪みがほとんど発生しないレーザー溶接に適した設計を採用することで、シーム準備や修正などの複数の作業工程が不要になります。
1. レーザカッティング
… 角落としカットにも対応。
2. 曲げ加工
… 10か所の曲げ加工。
3. 溶接
補助ワイヤと溶接シーム厚により、曲げ誤差が補正されます。
4. 研削/研磨
… 手作業。
5. レーザカッティング
… 1枚のシートから3つのパーツを切断。
6. 曲げ加工
… 8か所の曲げ加工。
7. レーザ溶接
… わずかな歪み、高い外観品質。
8. 生産費用30 %減
… レーザー溶接に適した設計の効果